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いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。このブログを書いていますミライです。
亡くなった人と話すイタコやイタコの口寄せについて書きたいと思います。
イタコの口寄せとは?
イタコの口寄せとは主に、青森県の恐山で行われているイタコの口寄せのことで、口寄せとは、死者の霊魂を呼び、死者の言葉を伝達し、生きている人と死者との会話や意思の疎通を仲介する人のことです。
恐山は、高野山と比叡山に並ぶ日本三大霊場の1つで、青森県の下北半島にある標高878mの活火山です。
恐山は古くから死者が集まる山と言われ、恐山の一帯が地獄を模した境内となっています。
恐山の辺り一帯には火山性ガスが噴き出し、一見この世とは思えないような異空間の雰囲気があります。
この世とあの世を繋ぐ橋、三途の川を模した橋もあります。
恐山の境内には死者を弔うお地蔵様などがいくつかあります。
恐山のイタコは、津軽地方や八戸地方で生まれつき盲目や半盲目の女性が生活のために口寄せの修行を積み能力を得た人のことで、恐山にいるイタコは、津軽や八戸から出張でやって来ている人達です。
イタコは普段、それぞれの地域で口寄せをしています。
イタコの口寄せは当たる?当たらない?
東北地方に古くから伝わるイタコの口寄せは、占いや霊媒師のように言っていることが当たる、当たらないというのではなく、依頼者の悲しみや苦しみを癒す目的があります。
イタコの口寄せは、霊能力や霊視を軸としたものや憑依的なものではなく、依頼者の心の苦しみや悲しみを癒すことを目的とする、気軽に頼れる相談所のようなものであり、
イタコの口寄せの本場である青森県の恐山付近の伝統的な本物のイタコも「霊感はあってもイタコは霊能者ではない」と仰っています。
イタコの口寄せは、遺された人に心の癒しや希望を与える日本の伝統です。
イタコの口寄せのやり方
元々イタコの口寄せとは、目の見えない女性達の職業であった為に、口寄せのやり方について書き残されたものがなく、師匠からの口頭で代々受け継がれて来たのだと言います。
口寄せは数珠を鳴らしながら、津軽弁なのかイタコ特有なのか独特なイントネーションの般若心経や子守唄の和讃のような歌を歌って亡くなった人の魂を呼び降ろします。
イタコの口寄せは、亡くなった人と会話をする霊能者と言うより、遺された人と故人とを繋ぐ癒しの仲介者としての役割があります。